現在、テレビCMなどで見ることが多くなった「採用管理システム」。
人事の仕事は、周りが思うより膨大な量の仕事量をこなさなくてはいけません。
採用に関して言えば、冬から採用活動を開始しているかのように思えますが、実は採用活動は1年間を通して常に行なっている仕事です。
採用活動も営業活動のようなもので、「如何に集客できるか」という観点で物事を見なくていけません。
書類や面接などが多い採用活動が、現代ではクラウドで管理できる時代になりました。
しかし、「採用管理システム」は様々な種類があります。
会社に合ったサービスを見つけるため、それぞれのサービスの特徴や金額プラン等をご紹介します。
採用管理システムとは?
採用管理システム、(別名:クラウド採用サービス)とは、採用活動に関わる情報をクラウド上で管理するシステムのことです。
履歴書などの受け取る書類の管理だけでなく、求人票の作成から採用に至るまでの業務を一元化できるシステムでもあります。
紙の時代は終わり、現代ではクラウドで管理する時代となりました。
求人管理、情報管理、選考管理、内定者管理を全て一目で分かるようにできます。
採用管理システム導入のメリット
採用業務の効率化
採用の始まりは、主に「企業の魅力をどのように応募者に伝えるか」などの応募動機を形成することから始まります。
そこから会社に惹きつけることや、応募者の理解、ミスマッチの回避などを行います。
応募者一人ひとりをこの流れで行っていくと、業務スピードが落ちるだけでなく、他の仕事も蔑ろにしてしまう可能性があります。
また、紙で書類を管理している場合は、「あの書類どこ行ったっけ?」なんてこともしばしばあることだと思います。
そのような煩雑な採用活動をシステムで一元化することで、事務作業へあてる時間を効率良く進めることができ、本来重要である面接や応募者と真剣に向き合うこと、その他本業などに注力することができます。
抜け漏れ防止
応募者が多ければ多いほど、管理しなくてはいけない情報が増えます。
エクセルやスプレッドシートなどで応募者情報を管理することも可能ですが、メールの返信忘れや間違えて他の人にメールを送ってしまったり、一行ズレて管理してしまっていたりすることは避けなくてはなりません。
採用管理システムではそのような小さなミスを防ぐことができ、良い人材の確保に注力できます。
採用コストの軽減
採用活動にかかるコストは思っているよりも多いもので、人材紹介会社やエージェントへの紹介費、就活イベントの参加費、求人サイトへの掲載費などがあります。
それに加え会社側の人間、たとえばリクルーターや面接官、人事担当者などにかかる時間や人件費も考えなくてはいけません。
そこにかかるカネやヒトのコストを、採用活動の業務効率化により軽減させることができます。
採用スピードが早ければ早いほど、そこにかけるコストは減ります。
情報共有ができる
応募者の管理を属人化させてしまうことによる弊害は、それぞれの採用フローの中でその担当者が関わらないと次に進ませることができない点です。
属人化を防ぐためにも、クラウドで管理していれば情報の共有が簡単にできます。
「あの件どうなってる?」などはその人自身で見ればそれ完結できます。
余計なコストもかからず、採用スピードをあげることはこの採用難の時代においてはとても有力です。
ジョブカン
出典:ジョブカン
ジョブカンの特徴
LINE連携機能
採用活動ではもはや主流となっているのはメールでのやりとりではなく、LINEでのやりとりです。
ジョブカンは企業の「LINE公式アカウント」と連携が可能で、採用管理画面からLINEメッセージを送受信できます。
採用面接などの選考日程を決めるのをLINEで行うことを想定し、LINEを毎回開かずともその画面上で日程管理ができます。
シンプルでクラウド初心者にも使えやすい
人事以外の人間がいきなり採用管理ツールを使おうと思っても中々難しいことです。
ジョブカンはシンプルさにこだわっているので誰でも簡単に使うことができます。
10種類以上の求人媒体と連携
利用している求人媒体から応募があった際、自動的に応募者情報を登録できます。
これにより入力の作業時間やコストを削減できます。
ジョブカンの料金・プラン
ライトプラン/月 | スタンダードプラン/月 | |
---|---|---|
応募者登録〜50名 | 8,500円 | 30,000円 |
51〜150名 | 30,000円 | |
151〜300名 | 70,000円 | |
301〜1,000名 | 120,000円 |
※応募者情報の保持期間は10年間
※表記価格は税別
※ライトプランは求人情報サイト連携なし
ジョブスイート
出典:ジョブスイート
ジョブスイートの特徴
タスク管理が簡単
採用活動での選考の抜け漏れを防ぐことや、タスクの優先順位をつけることが可能です。
どの段階で滞っている応募者なのかを可視化できるので効率化に繋がります。
使い方がカンタン
煩雑な操作方法や機能を極力なくすことで、だれでも簡単に使うことができます。
アフターフォロー体制
契約後のわからないことや困ったことなどあれば、システム運用を熟知した担当者にすぐに連絡が取れます。
電話でのサポートも手厚いので、「分からないことをそのままにして進める」という危ない橋も渡らなくて済みます。
ジョブスイートの料金・プラン
月額7万円〜
ジョブスイートキャリア(中途)&ジョブスイートフレッシャーズ(新卒)の両方の使用が可能。
いずれか一つのサービス利用の場合は、月額5万円〜
ACCESS ON LINE
ACCESS ON LINEの特徴
応募者データを一元管理
マイナビをはじめとする就職サイトの登録データを一元管理することができます。
情報サイトデータの受信・ダウンロードも代行して行なってくれる安全なアウトソーシング体制の構築が可能です。
充実した管理機能
採用管理業務に必要な機能(本来カスタマイズが必要な機能)が標準機能として搭載されています。
応募、説明会、ES、WEBテスト、書類選考、面接、内定、入社のフローに必要な機能が多数利用可能なのでこれひとつでなんでもできてしまいます。
ACCESS ON LINEの料金・プラン
要問い合わせ
i-web
出典:i-web
i-webの特徴
シームレス連携が可能
「リクナビ」「キャリタス就活」の大手就職情報サイトとシームレス連携が業界で唯一可能です。
適性検査ともリアルタイム連動
「Another 8」「G9」「SPI3」ともリアルタイムで連動でき、利便性が高いのが特徴です。
手厚いサポート
会社毎に専門の担当者がつくので、安心で手厚いサポートを受けることができます。
i-webの料金・プラン
75,000円/月~ (キャリア採用モデル)
初期導入費は別途発生。
新卒採用モデルに関しては母集団人数やご利用用途によって変動します。
要問い合わせ。
SONAR ATS
出典:SONAR ATS
SONAR ATSの特徴
連絡の自動化
メール、マイページ、LINEなどあるゆる接触ツールからの連絡を自動化できます。
連絡漏れや対応ミスを減らすことで面談などの時間を充実させることができます。
主要サービスとの連携
「OfficeBox」や「Googleカレンダー」「LINE」、その他、就職エージェントなどとの連携で自動で入力作業が可能です。
中途と新卒を統合して管理できる
新卒と中途の選考フローが違っている場合も管理しやすい仕様になっています。
SONAR ATSの料金・プラン
144,000円〜
※応募者登録人数と利用期間によって料金は変動します。
HRMOS
出典:HRMOS
HRMOSの特徴
母集団形成が可能
採用のはじめとなる母集団形成をHRMOSで行うことができます。
画像や動画を挿入して求人票を作成できます。
また、SNSやリファラル採用などの採用手法にも対応しているので、幅広く母集団を形成することができます。
可視化と分析力
データベースに蓄積された情報からグラフやレポートで可視化することができます。
また、応募者数から面接の回数、進捗から評価までのあらゆるデータを把握することが可能です。
意思決定・問題解決・改善施策を数的根拠を持って行うことが可能なので、効果的です。
HRMOSの料金・プラン
プラン名 | 年間金額 | 登録可能応募者数 |
---|---|---|
スタンダードプラン | 120万円 | 5,000人 |
プロフェッショナルプラン | 180万円 | 10,000人 |
エンタープライズプラン | 240万円 | 30,000人 |
※支払いは一括前払い
※表記金額は税抜
採用一括かんりくん
出典:採用一括かんりくん
採用一括かんりくんの特徴
シンプルでわかりやすい設計
画面設計や採用進捗、TODOリストが誰でも一目で分かるように設計されています。
メインで使う人でもそうじゃない人でも使いやすくすることで、バトンパスがスムーズに行えます。
採用コミュニケーションのスピードアップ
LINEやzoomで応募者とのやりとりアクションがあった際にSlackやChatworkに通知が来るように設定ができます。
低コストパフォーマンス
様々なプランがあるので、自社にあったプランで余計な機能に対するコストを払わず済みます。
また申し込みから導入まで1週間ほどなので、すぐに始めたい方にもおすすめです。
採用一括かんりくんの料金・プラン
月額2万円〜
要問い合わせ
採用管理システムの選び方
会社用システム全般に言えることですが、自社の規模や必要とする業務、課題などに合わせて採用管理システムを選ぶことをおすすめします。
「人気だから」や「使いやすそうだから」などの理由は、後悔されることになるかもしれません。
まとめ
採用活動は様々な情報を管理しなくてはならず、それも紙媒体が多いことで、抜け漏れや連絡ミスなどが生まれます。
そんな紙媒体の管理や応募者との連絡手段をスムーズに行ったり、ステータスを可視化したりなどの機能が溢れています。
採用で一番重要なことは、入力などの事務作業ではなく、「入社までのプロセスを如何に戦略的に取り組むか」ではないでしょうか。
手間がかかる作業は今やクラウドで自動化、その分浮いた時間やコストで大切な応募者とのコミュニケーションにあてた方が採用活動の幅も広がってくるのではないでしょうか。