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会計ソフト比較5選!料金や特徴を解説

従来、会計業務はExcelを用いた手入力で行われていましたが、昨今は会計システムが普及し、自動化が図られるようになりました。しかし、しかし、一口に会計システムと言っても多様な選択肢があり、何を基準に選べば良いのか迷っている管理職の方も多いのではないでしょうか。そこで本記事では、5つの会計システムを取り上げ、その料金や特徴を解説していきます。

会計システムとは

会計システムとは、個人でも法人でも事業に欠かせない「経理処理」を効率化させてくれるシステムです。具体的には

  • 銀行口座やクレジットカードの取引データ等の自動仕分け
  • ボタン1つで財務状況や経営計画のレポートを作成
  • 異なる拠点間でもデータを一元管理(クラウド型の場合)
  • リアルタイムでの試算表の作成

といった機能があり、作業やコミュニケーションが自動化・省力化されることで、迅速で効率的な経営判断が可能となります。 主にクラウド版とパッケージ版がありますが、最近ではその両方を提供しているシステムも少なくはありません。

弥生会計オンライン

弥生会計オンラインは、21年連続会計ソフト売り上げ第1位という実績を誇るクラウド型会計システムで、老舗の会計ソフトメーカーとしての蓄積されたノウハウによる安心感が魅力です。

出典:弥生会計オンライン

機能や特徴

  • 自動化機能、経営分析機能等が標準搭載
  • 手厚いサポート
  • 起業家応援キャンペーンで初年度0円

といった点が特徴的です。

弥生会計シリーズは全国10000以上の税理士や会計事務所と提携を結んでいるため、約2,300件の仕訳事例から適切な仕訳をサポートしてもらえる「仕訳アドバイザー機能」が搭載されているなど、プロによるサポートを十分に受けることが出来ます。効率化のために必要な機能もしっかりと搭載されているため、会計知識のない初心者でも使いやすいシステムと言えるでしょう。 また、2016年以降に法人登記した起業家には「起業家応援キャンペーン」が適応され、ベーシックプランを初年度0円で活用できます

料金・プラン

年額費用26000円のセルフプランと年額費用30000円のベーシックプランの2種類があり、初期費用は無料です。どちらも全ての機能が利用できますが、セルフプランは最初の一年間無料となっており、ベーシックプランは無期限のサポート体制を強みとしています。

勘定奉行クラウド

勘定奉行クラウドは、オービックビジネスコンサルタントの提供するクラウド会計システムで、年間480時間の事務作業削減を謳っています。

出典:勘定奉行クラウド

機能や特徴

  • 圧倒的な操作スピード
  • 顧問の税理士等の専門家に提供できる「専門家ライセンス」が1ライセンス無償で付属
  • 安心安全のセキュリティ

といった点が特徴的です。

特筆すべきは「専門家ライセンス」の機能でしょう。これにより、顧問税理士も勘定奉行クラウドを利用し、リアルタイムで情報共有を行うことが可能となります。税理士とのやり取りをクラウド上で完結させることで、手間を大幅に削減できるというわけです。 また、取引入力の自動化や決算書類の自動作成のほかに、高速処理が可能なデータベースと操作性を向上するマイクロソフトテクノロジー「WPF」が搭載されているなど、非常に使い勝手が良く、24時間365日の運用監視が実施されているなど、セキュリティ面の機能もしっかりしています。

料金・プラン

iAシステム(初期費用50000円、年額費用160000円)、iBシステム(初期費用60000円、年額費用200000円)、iSシステム(初期費用70000円、年額費用240000円)、といったように機能に合わせた5つのプランがあり、必要なシステム構成やライセンス数などを自由に選択することが出来ます。

マネーフォワードクラウド会計

マネーフォワードクラウド会計は、クラウド会計ソフト満足度No.1を誇るクラウド会計システムで、充実した連携サービスによる業務効率化が売りの1つです。

出典:マネーフォワードクラウド会計

機能や特徴

  • 個人事業主から一万人規模の企業まで幅広くサービス提供
  • 充実した連携サービス
  • 他社会計ソフトからの移行にも対応

といった点が特徴的です。

マネーフォワードのバックオフィスサービスを併用することにより、勤怠管理、経費精算、給与精算などと連携して一括管理が出来るほか、銀行口座やクレジットカード、決済、POSなどさまざまな外部システムとも連携可能です。 以前利用していた会計ソフトからの移行作業を代行してくれる「移行おまかせ」サービスがあり、移行ストレスを感じることなくスムーズな運用が可能な点も魅力的でしょう。 ただし、簿記の知識がある方向けのシステム設計になっているため、会計業務の初心者には不向きかもしれません。

料金・プラン

法人向けの場合、小規模企業向けのスモールビジネスプランと中小企業向けのビジネスプランがあり、基本料金はそれぞれ35760円~/年、59760円~/年です。初期費用は無料で最大五名までは基本料金のみで利用でき、それ以降は従量課金制となっています。

クラウド会計freee

クラウド会計freeeは、「誰でも使える」を実現した会計システムで、クラウド型会計ソフト利用者の約4割のシェアを占めるとされます。

出典:クラウド会計freee

機能や特徴

  • 経理や簿記の知識が全くなくても簡単に使える
  • スマホから好きな時間にデータ申請可能
  • 充実したサポート体制

といった点が特徴的です。

会計の専門用語が使われなかったり、銀行やクレジットカードの取引データが自動で仕訳され登録まで勝手にしてくれたりと、豊富な機能や自動化によって会計の知識がなくても直感的な操作が可能です。また、スマートフォンやMacにも対応しており、スマホから確定申告書の作成まで済ませてしまえるのはfreeeだけとなっています。 電話・チャット・メールを通して経験豊富なスタッフからのサポートを十分に受けられる点も安心でしょう。

料金・プラン

法人向けの場合、ミニマムプラン(1980円~/月)、ベーシックプラン(3980円~/月)、プロフェッショナルプラン(39800円~/月)の3つのプランがあります。どれも初期費用は無料となっています。

PCA会計DX

PCA会計DXは、ピー・シー・エー株式会社が手掛ける会計システムで、サービス開始から10年以上で16,000法人での利用実績を誇ります。

出典:PCA会計DX

機能や特徴

  • 豊富な会計機能
  • 柔軟な連携対応
  • 安心安全のサポート&セキュリティ

といった点が特徴的です。

細かい機能が充実しており、予約伝票や自動仕訳などの機能により、入力忘れの防止や入力の高速化がサポートされるなど、日々の業務が忙しい経営者にもおすすめの会計システムです。 また、APIによって他製品とのシームレスな連携が可能なほか、PCAFinTechサービスにより口座取引、クレジットカード取引を自動で仕訳作成できるなど、連携による使い勝手の良さも魅力と言えるでしょう。

料金・プラン

クラウドプラン(初期費用0円、月額費用11500円~)、サブスクプラン(初期費用0円、月額費用9900円~)、パッケージプラン(187000円~)の3つのプランが用意されています。サブスクプランとパッケージプランについてはソフト型となっており、2つの違いとしては月額料金で利用するか一括購入するか、という認識で良いでしょう。

各サービス比較ポイント

タイプ 顧客層 初期費用 利用料金 トライアル
弥生会計オンライン クラウド版 ※同シリーズにパッケージ版あり 初心者 0円 26000円〜/年 2ヶ月間~
勘定奉行クラウド クラウド版 ※同シリーズにパッケージ版あり 初心者~ 50000円~ 160000円〜/年 30日間
マネーフォワードクラウド会計 クラウド版 中級者~ 0円 35760円~/年 ※従業員5名以降は従量課金制 1ヶ月間
クラウド会計freee クラウド版 ※同シリーズにパッケージ版あり 初心者 0円 1980円〜/月 30日間
PCA会計DX クラウド版/パッケージ版 初心者~ 0円~ 9900円~/月 3ヶ月間

料金についてはサービスによってかなり幅があるようです。安ければ良いというわけではありませんが、企業の求める機能や予算などと相談しつつ、適切なサービスを選択する必要があると言えるでしょう。 どのサービスにも30日間以上のトライアルが用意されているので、一度試してから正式に導入してみてもよいかもしれません

自社に合ったサービスをしっかり検討し、より一層業務の効率化を図りましょう。

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