新型コロナウイルス感染防止対策として、展示会やイベントなど大きな会場での催しは中止とされる場合が少なくありません。
出展企業のサービスや商品を知る場でもあり、自社のサービスや商品を知ってもらえるチャンスとして活用している方も多いのではなかったでしょうか?
そんなビジネスチャンスを新型コロナウイルスにより、中止を余儀なくされてしまった方などには、新たな形態で展示会を行える「オンライン展示会」がおすすめです。
今回は、コロナ禍のこのご時世だからこそ発展している「オンライン展示会」についてご紹介します。
どのようなメリット・デメリットがあるのか。
また、オンライン展示会をどのように活用すればいいのかなどを解説していきます。
オンライン展示会とは?
オンライン展示会とは、その名前の通り大きな会場で行っていた展示会に代わり、オンライン上で行うことができる展示会のことをいいます。
「バーチャル展示会」や「Web展示会」などとも呼ばれています。
本物の会場にいるような雰囲気を味わえるものもあり、展示会としての目的は果たすことができます。
従来のリアルの会場での展示会とどのように代わったのでしょうか?
オンライン展示会だからこそ得られるメリットとはどのようなものでしょうか。
オンライン展示会のメリット
1.出展に関わる費用が少ない
従来の展示会では、まず会場内での場所を確保しなくてはなりません。
会場の使用料は場所や条件などによっては様々ですが、一般的に30〜300万円ほどの費用が、場所をおさえるだけでかかってしまいます。
出展には、この場所代だけでなく配布用の資料やチラシ、会場までの交通費や出展のための機材の運搬などのコストもかかり、合計数万円ほどの費用が一回の出展には必要となります。
しかし、オンライン展示会であれば場所を必要とせずオンライン上で出展することができます。
その会場に行く必要もなく、輸送代や交通費もかかりません。
出展料が必要となりますが、本来の展示会に比べれば相当費用を抑えることができます。
2.集客の幅が広がる
リアルでの展示会の場合は、日時が決まっており予定が合わない方などは展示会に参加することができません。
会場から遠い位置にいる人や、身体的な障害があり参加が困難な方なども参加することができるのがオンライン展示会の魅力の一つです。
基本的に会場に参加した人だけとしか企業側として接触(営業や商談)に発展することができませんが、オンライン展示会であれば遠方にいようとも、予定が合わず行けない方も、Web上で参加できるので集客の幅が広がります。
展示会に参加する人はパソコンさえあれば、出展企業の商品サービスを確認できますので人数制限などもありません。
3.国境を超えて出展することができる
オンライン展示会は、日本だけのものでありません。
世界の展示会にも出展できるというメリットもあります。
出展するために海外へ出向く必要性もないので、「どこにいても」「どこで開催されても」出展できます。
日本国内だけでなく海外でも出展してみたい場合などもオンライン展示会は有効な手段だといえます。
4.アポイントに繋がりやすい
リアルでの展示会でも言えることですが、展示会というものはそもそもアポイントを切りやすいというメリットがあります。
特にオンライン展示会については、「アポ申し込みフォーム」などでワンクリックでアポイントに繋げることができます。
これは出展側としてもメリットですし、見に行く側からしてもメリットになります。
海外で出展する場合でも言語の壁で意思疎通が図れない不安なども通訳さんを1人お願いするだけで簡単に商談にも進むことができます。
5.商品・サービスについて詳しく知ることができる
リアルの展示会よりも、商品・サービスを紹介するビデオなど動画で詳しく説明してくれるので初心者の方でも分かりやすい使用になっています。
出展側からすれば、口頭で説明せずとも一つの分かりやすい動画を制作することで詳しく知ってもらうことができます。
特にリアルの展示会であれば、口頭で休みなく説明しているわけにもいかず、「詳しくはお手元のパンフレットを見てください」などの形で知ってもらえるかどうかは相手次第となってしまう場合が多くあります。
せっかく興味を持ってもらってブースに足を運んでくれたのに詳しく説明ができないなどの機会損失が生じる心配も格段に減ります。
口頭で説明するよりも、動画など視覚的に理解してもらうことに特化できるので、どの国の方でも知識量に関わらず伝えやすく、理解してもらいやすくなります。
そのため、商品・サービスの良さを知った上で、効率的に商談ができます。
オンライン展示会のデメリット
1.データ処理スピードが遅い
オンライン展示会は基本的に、「3D仕様」もしくは「VR」などで展示会を見ていく場合がほとんどです。
そのため、複数の企業が出展しているということもあり、データ処理スピードが遅くなってしまいます。
通信環境にもよりますが、有線を接続して利用した場合でも遅くなってしまいます。
膨大な情報を送受信しているので、仕方ないと割り切れる方は問題ないですが、遅くてストレスに感じてしまう方はあまり向かないかもしれません。
2.興味を持ってもらうための工夫が必要
本来のリアル展示会の場合は、来てくれる人に対して口頭で呼び込むことができます。
チラシを他のスペースで配布して見てもらうように促したり、雑談を交えて呼び込んだりと、強引さも武器になる場合もあります。
しかしながら、オンライン展示会ではそもそも「呼び込む」という作業ができません。
画面上には人間が存在しないので、チラシを配ったり目を引くような行動はできません。
そのため、商品・サービスの紹介動画などのコンテンツ作りに力を入れて、自社への興味を引き出すしか方法がありません。
おすすめオンライン展示会プラットフォーム
1.『EventHub』
出典:EventHub
マーケティングの場としても活用することができるオンライン展示会プラットフォームです。
企業同士でマッチングができる
自動レコメンド機能が搭載されており、出展企業同士のマッチングをサポートしてくれます。
マッチング事例も数多くあり、信用性が高いのも特徴です。
名刺交換やアポイント調整もイベント開催前に行うこともでき、出展で得られる出会いだけでなく、出展企業同士のビジネスマッチングもサポートしてくれます。
リアルタイムでデータ分析が可能
訪問者数や資料ダウンロード数、出展企業の担当者数など様々なデータをリアルタイムで確認でき、どのような顧客に興味を持ってもらえているのか、またどんな顧客には刺さらなかったのかなどを分析することができます。
2.『WebEXPO Master』
効果的な機能を全て搭載
様々な展示会で毎年数十件の出展を商談に繋げてきたノウハウから、効果的なオンライン展示会に必要な機能を詰め込んで搭載してある本格的なオンライン展示会プラットフォームです。
ブースデザインなども数多くのバリュエーションから選択可能で、見た目にもこだわりを持てます。
複数の製品を同一画面で表示し紹介でき、ページ遷移などによる離脱を回避することもできます。
・展示会ブースを自動作成
・小規模〜大規模まで構築可能
・ブース変更はいつでも自由に
・チャットやWEB会議で接客可能
・来場者の行動ログを取得可能
様々な必要な機能を搭載してあり、初心者にもおすすめのオンライン展示会プラットフォームになっています。
3.『SHANON MARKETING PLATFORM』
バーチャル空間をよりリアルに楽しめるオンライン展示会プラットフォームです。
リアルなバーチャル世界
バーチャルイベント機能には、360°パノラマでCGで空間を作り出しており、その中に動画やチャットなどのコンテンツを自由に配置することができます。
「3DCG」か「実写」を選択して作成することができ、バーチャルブース内で様々なコンテンツを閲覧、配置できます。
URLリンクを配置したり、動画やPDFを画面上に配置することによって来場者に分かりやすく丁寧に商品・サービスについて知ってもらうことができます。
4.『バーチャル展示会360』
出典:バーチャル展示会360
スペースラボ株式会社が運営するオンライン展示会プラットフォームです。
バーチャルデザイナーが手掛ける世界観
よりリアルな会場を再現しており、ビックサイトにいるような感覚でワクワク感を味わいながらブースを回ることができます。
webブラウザからストリートビュー仕様で参加できるので、来場者側にとっても操作がしやすく見やすい画面になっています。
バーチャル空間のブース作成は、国内最大規模となる50名以上のバーチャルデザイナーにより、ハイクオリティローコストで製作を依頼することができます。
その他機能
・アプリのインストール不要
・名刺交換機能
・オンタイムでのボイスチャット
・WEB会議予約機能
・全体共通チャット
・来場者情報取得
・来場者行動分析
・動画、ウェブサイトへのリンク
・ウェビナー開催
・ライブ配信
・開催期間の日時指定
・アンケート機能
・個人でも同時接続可能
・CGモデルデータ持ち込みOK
・スマホ/win/mac対応
まとめ
新型コロナウイルス感染防止の観点から大規模なイベントの開催ができなくなりました。
コロナ禍だからこそ発展していったオンライン展示会はリアルでの展示会よりも費用を安く抑えることができるなど様々なメリットがあります。
今後は様々なものがオンライン化していく中、こういったビジネスチャンスをいち早くものにできるかどうかがビジネス発展への鍵となるのではないでしょうか。
オンライン展示会をまだ経験したことがない方などは、来場者側として試しに一度参加してみてはいかがでしょうか?